忍者ブログ
月紫夜-パロ&雑多置きver.
カレンダー
04 2024/05 06
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
無題(07/28)
ふむ、(06/20)
おひさー(06/13)
最新トラックバック
プロフィール
Site master name:
夢幻光月
ここでは、本サイトに収容しづらい雑多なモノを発表していこうと思っています。
パロディもオリジナルも有りのカオスみたいなブログになると思いますがどうぞよろしくです。
管理人の本サイトは下でリンクされている「幻城」と「山紫」の二つです。「幻城」は今のところDoD中心パロ、山紫は完全オリジナルです。
よろしければご来訪下さい。




ブログ内検索
QRコード
6 5 4 3 2 1


×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



投稿テスト。

以下の文章は夢幻光月が著作権を保有していますので無断で転載することを禁じます。

豪奢な玉座に腰掛けて、一人の人影が、あった。
周りを飾る、絢爛豪華な絵画や彫刻。王位を示す金の頭飾りの下にある髪は美しい金色で、それはその下にある紫色の瞳ととても良く調和していた。
「王、それではご決断を頂きたいのですが。」
「・・・・・・・・・」
若き王は溜息をついた。
「この使者についての待遇はいかがいたしましょうか?」
「・・・・・・ああ。」
物憂げに、指輪をいくつもはめた手を振って、王は返事に替えた。
「適当にあしらっていてくれ。私はそのような戯れ言につきあっている暇はない。」
「こっ・・・こらああああ――――ッ!」
王城の門の外につまみ出されて、一人の少女が叫んだ。
「ちょっと、どういうことぉっ?!アンタ達、マナトにはちゃんと話を通したんでしょうねえっ?!」
「貴様っ、一国の王であらせられる陛下を、幼名にて呼び捨てにするとは何様だ!」
少女は癇癪を起こしたように叫んだ。
「私はカタナよ、カタナ様よっ!それだけ言えば十分だって、何度も言ってるでしょー!!!」



帯国の辺境の町、ケセダ。
南方のこの町は、ヴィーラ国との国境近くにあり、行き交う人間も、実に多様だ。
主に北方系の、黒髪の旅人、南方系の金髪の商人、茶色の髪をした地元の人間。
それらが入り交じるこの町は、少しぐらい異質な人間でも飲み込んでしまう。
遠い国から来た不思議な技の芸人も、頭から黒いマントを被った怪しげな人間も、全て許容してその懐に収めてしまう。
人口は少ないが、ものの行き来は盛んで、近いうちに大きく発展するだろうと思わせる港町であった。
そんな、ケセダの町の人々が、今、一人の旅人をじっと見つめている。
様々な人間に対して、かなりの耐性をつけているはずの人々であったが、今、町に現れた旅人の風体は、そんな彼らの目を持ってしても明らかに異常で、しかし、目を離すことが出来なかった。
旅人は、男だった。
刃物のように鋭い銀の瞳を持つ、二十代前半頃の青年で、背に巨大な太刀を背負っていた。さらさらと細い髪は淡い水色で、白く光った。その顔立ちは端正で、一種近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。そして。
その腕には、一人の少女を抱いていた。
少女は目を閉じ、眠っているのか、死んでいるのか、ともかく身動き一つしなかった。
出身すら量ることの出来ない青年と違って、こちらはどうやらこの辺りの人間であるようだった。
金に近い茶色の髪の、前髪だけを緑に染めている。顔立ちはとりたててどうということもないただの少女であった。服装は動きやすそうで、これといって武器というものは所持していないように見えた。
PR
コメントテスト
コメントテスト。

その、同じ日の夜。
嘉慶国首都永治。その中心にそびえる王の城は静かにそびえている。
時刻は深夜。王の間へと続く廊下を、そっと進む人影があった。
人影は少女。茶色の髪を二つに束ね、服は、町を歩く人々となんら変わるものはない、粗末なものだ。
少女の姿を見とがめて、衛兵が声を掛けた。
「おい、お前、城の奉公人か?この先は王の住まう後宮だ。立ち入りは禁止だぞ。」
少女は振り返った。
夢幻光月 URL 2006/01/31(Tue)21:56:14 Edit
Re:コメントテスト
レステスト。

「せわしなく、送られる。絶えない様はまさに、海の水。」
ややあって、玉座の王は呟いた。金色の美しい髪を払って、少女を見つめる。
「お前はどんな手段をもって私に迫る。生半可な事では私は死なないぞ。」
少女はゆっくりと、玉座に歩み寄った。そうしながら、呟く。
「昼も夜もあなたは玉座にいるのか。それはどうして。そんなにこの地位が大切か。」
玉座の王は、少女の問いに唇の端をつり上げた。

管理人
2006/02/01(Wed)21:36:35
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]
Copyright (C) 2005-2006 Mugen Kotuki SOME RIGHTS RESERVED.